ブッシュクラフトの世界
はじめに
また久しぶりの更新となってしまいました(笑)
いきなりですが「ブッシュクラフト」という言葉、聞いた事ありますか?
定義はまちまちなんですが、ざっくりな感じだと
「キャンプ」と「サバイバル」の中間的なものです。
僕は元々キャンプが大好きなんですが
「キャンプは不便を楽しむのが良いんだぜ!」なんて言いながら
テントやら布団やらバーベキューセットを大量に持ち込んで
色々と買い揃えた便利なキャンピングアイテムを広げて
水道もトイレも完備されているキャンプ場で
『もう仮設住宅よか快適じゃん!』みたいな矛盾を覚えはじめまして
気が付けば、
“ディスカバリーチャンネルの極限サバイバル”
とか
“現地調達系の狩猟採集動画”
とか
そういう「野営的」なものにどっぷりひかれていました(笑)
そんな時に知ったのがブッシュ(茂み)クラフト(工作)。
なるべく少ない装備(凄い人はナイフ一本だけ)で、木や草で作れるものは基本的に現地調達で工作しようというもの。
でもサバイバルのようなハードルの高い辛いものじゃなくて、
木を拾って焚火して、沸かしたお湯でスープやコーヒーを飲んで帰る
みたいなレベルで良いんです。
そういう遊びに必要なロープの使い方、上手な焚火の起こし方、居住空間を草木で作るテクニックを覚えておけば、結果として緊急時に電気・ガス・水道が使えなくなった時にも役立つよ!
というのが今回の講座です。
前置きが長くなりましたが、そのブッシュクラフトアドバイザーの認定講座が
隣町の「真狩焚き火キャンプ場」で開催されるとのことで迷わず参加してきました!
本題はここから
現地に着くと、コンテナ宿があったり、第二次ブームが来ているグランピングエリアがあったり
すごく手入れがされているおしゃれなキャンプ場!



講師は色々なメディアでも紹介されていて、ご自身でも多数書籍を出されている川口拓さん!

いや、めちゃくちゃ恐そうじゃないか~!
「今からちょっと殺し合いをしてもらいます」とか言われるんでないか
と一瞬不安になりましたが、5分に1回は必ず笑いを差し込んでくるユーモアたっぷりな人でした(笑)
ブッシュクラフトに関する話はもちろん、バックボーンになっているネイティブアメリカンから学んだお話がとにかく面白いです。
レッツ野営!
1日目
初日の第一弾はロープワーク学習。
これさえ覚えれておけばOKという結び方を学びました。
キュッ!と絞れる結び方、ロープとロープを繋げる結び方、テントでよく使うピンと張るための結び方、等々便利な技術を学びました。
「それじゃあ早速、雨風から身を守るシェルターを各々で作りましょう!」
ということで、教えてもらった結び方を駆使して早速シェルター作り。
(今回はタープだけど、木と葉っぱだけで作ったりとシェルターも奥が深い)
明日はここに座って火を起こします。
シェルターが完成したところで座学タイム。

もしもの時に確保すべき優先順位や意味をわかりやすく教えていただきました。
人って体温保持ができて水があれば3週間は生きられるらしく、被災時の餓死は稀だそうです。
そこを知っているだけでも緊急時に取るべき行動が変わりますね!
座学が終わったところで1日目のワークは終了。
夜は交流タイムということで、焚き火を囲みながらウインナー焼いたり、買ってきたスコッチウイスキーをチビチビ飲んで談笑。

いや、焚火と炙ったおつまみとお酒。ほんと最高。
寝る時は別途持参したテントで寝るという話でしたが、
同じ班になった女性が爽やかな顔で
「せっかくだから、さっき作ったシェルターで寝ようかなっ!」
と。
マジですか、気温ひと桁ですけど正気ですか
っと思ったのですが、
「そもそも今回はライトなサバイブを学びに来たんだし、虫も居ないからタープ泊もテント泊と同じか!!」
と変に納得してしまい、
自分もせっかくなので初のタープ泊(要は野宿)に変更!
こちらがタープ泊明けの写真

えー、写真ではわかりませんが寝床が若干の斜面になっていまして
断熱マットから滑り落ちては冷たい草の上で震えながら起きるという事態が何度かありました。
更によく見ると、ツタウルシ畑みたいなところで寝てましたね。
一応は寝れたので良しとして、全身かぶれないことだけ祈りましょう。
2日目
翌日はいよいよクラフト講習!
枝を拾う時の歩き方から細かいレクチャーを受けます。
森は景色が似ているので、足元ばかり見て歩いているとすぐ迷ってしまうそうです。
目的に合った木や枝を拾い、杭を作ったり土を掘るシャベル、そして簡易的な椅子を工作。
ナイフは安全かつ疲れない持ち方もじっくり教えてもらって大変勉強になりました。
そして最後はブッシュクラフトの醍醐味ともいえる「焚き火」の学習!
川口さんが穴を掘って木を並べて火を起こす所まで一通りレクチャーしてくれまして
その後は各々木を集めてMyシェルターの前で焚き火を実践!

まぁ、拾った枝で焚火は何度かやっているので出来ましたがね。(1回火消えた)
無事に火が安定したところで、鍋でお湯を沸かして作ったコーヒーと、軽く炙った食パンサンドイッチで昼食。
焚き火をいじりながら食べるパンとコーヒー、最高です。
そして講師陣の方が見つけたという野草ハーブの「ナギナタコウジュ」をおすそ分けしていただきました。
アイヌの皆さんがよくお茶として飲んだのだそう。
お~~爽やかで美味い!
ジャスミンティーに負けない程の香りの強さがありました。
最後は焚き火の木をなるべく燃やし尽くして綺麗に後片付け。
一泊&焚火したとは思えないように現状復帰するのが重要です。
そして一通りのプログラムを終えたところで認定式。
川口さん本人から1人ずつ手渡しで認定書が送られました。
野営&焚火明けで頭ペッタペタ(笑)
最高に楽しかったです。川口さんありがとうございました!
最後に
お土産として森にごっそり生えていた綺麗なヤナギ(ヌメリスギタケモドキ)があったので、少しいただいて来ました。
コリコリ食感が良くて大好きなキノコです。
そして、今回は野遊びの他に「災害時の対応スキル」目的でも参加したのですが
先生、ちゃんとこんな本も出してました!さすがです。

結構なページ数ですが、かなり見ごたえがあります。
非常に勉強になりました。
避難を強いられる災害時、公助が機能するまではこういった野営スキルが自助・共助に非常に役立つと思うので
遊びとして日常的に実施していけたらいいんじゃないかなと思います。
それでは次回をお楽しみに!!!